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化学天気予報の開発プロジェクト

鵜野 伊津志 教授 ( 応用力学研究所 )

化学天気予報の開発プロジェクト
 

中国等の発展途上国の急速な経済発展による汚染物質排出量の増大に伴う越境大気汚染(酸性雨原因物質や光化学オゾンの長距離輸送)の影響の顕在化が指摘されている。21世紀初頭には我が国においても越境汚染に起因する酸性雨による植物・土壌被害の発現の可能性も示唆されている。それ故,我が国を含めた地域の詳細な大気環境予測・評価のための研究開発が必要であり,大気中微量成分の空間分布・時間変化を示す「化学天気予報図(chemical weather forecast map)」を作成することが必要となっている。本研究グループでは,東アジア域における地域気候・気象変化と対流圏物質輸送プロセスを統合化した大気環境変化をシミュレート可能なモデルの構築を目指し、天気図のように化学天気予報図を作成する。また,黄砂のような自然起源の物質についても同様の予報を行うことが可能であり,砂漠化の問題とも関連した自然現象がアジア域の大気環境に与える影響を的確に予測することが可能となる。

 
イメージ1 黄砂(黄)の輸送シュミレーション
 
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